遮光カーテンの遮光の度合いって?どれくらい光を遮るのか実験!

夜勤などで日中睡眠をとる方、お部屋の冷暖房が効きやすく、節電にもなるようにと遮光カーテンが使われています。

「遮光カーテンって遮光の度合い、どんなものなの?」

「遮光カーテン、買って取り付けたのに全然『遮光』じゃないかも?」

「遮光と言っても、光が入ってくる?」

と思うこともあるのではないでしょうか?

「遮光カーテン」の遮光の度合いや光漏れを防ぐための方法をご紹介します。

目次

そもそも「遮光カーテン」とは?

遮光カーテンの定義

遮光カーテンとは、光をさえぎってくれるカーテンのことで、カーテン生地に特殊な遮光機能を施すことで、光が部屋に入るのをシャットアウトしてくれるのです。

一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)によると、

  1. よこ(緯)糸に黒糸を織り込んだもの
  2. 生地(ファブリック)裏に合成樹脂をラミネートしたもの
  3. 縫製で裏地を付けたものなどがある

この3つを満たすものが遮光カーテンとなっています。用語を解説したものはこちら

そういえば、遮光カーテンってなんかグレーっぽいものが多いと感じている方も多いのではないでしょうか。そのわけは、生地に光を遮る黒い糸を織りこむことや樹脂コーティングすることで、光を通しにくい加工がされているということ。だから、このような生地が多いんですね。

北欧スタイルオーダーカーテンSHADING DESIGHNシリーズ【KETO_3】

始まりは暗幕!家庭用にインテリア性も兼ねたものが「遮光カーテン」に

実はこれ、もともとは映画館の暗幕や学校の視聴覚室などで部屋を真っ暗にするために使われていたカーテンを家庭用としてインテリア性をもたせるために開発されたのが「遮光カーテン」の始まりといわれています。

映画館の暗幕のように、まったく光が入らない効果を期待して遮光カーテンをお求めになる方もいるかもしれません。しかし、家庭用の遮光カーテンは、インテリア性とのバランスのため、なかなか映画館の暗幕ように「真っ暗」にならないものが多くなっています。

また、一言に「遮光カーテン」とはいっても、その等級や生地の色によって遮光度合いは変わってきます。

遮光の度合いとは?「遮光1級」ってどういうこと?

カーテンを選ぶときに気になる「遮光1級」などのマークや遮光率99%といった表示。これらはいったい、どういうことなのでしょうか?

遮光の等級には、1級~3級まであり、その遮光度合いは、遮光率(%)として、NIF(社団法人日本インテリアファブリックス協会)により以下のように決められています。

遮光1級 遮光率99.99%以上。人の顔の表情が識別できないレベル。
遮光2級 遮光率99.80~99.99%未満。人の顔あるいは表情がわかるレベル。
遮光3級 遮光率99.40~99.80%未満。人の表情はわかるが、事務作業には暗いレベル。

 

さらに最近では、遮光1級のカーテンを5段階に分けた基準も出ています。

「遮光」の検査方法~どうやって遮光率なんてわかるの?

しかし「この遮光率ってどうやって決めているの?」という疑問も出てきます。

遮光率は、JIS規格の「カーテンの遮光性試験方法(JIS L 1055)」によって定められており、上から光を照射して、試験する生地を置いてその照度を測るというものです。試験方法についてはこちらを参照しています。

ただ、実際にはこちらの試験で測定された遮光率と、リアルな住宅の部屋に差し込んでくる太陽の光とでは違うことは想定できます。今回、実際の部屋に遮光カーテンを取り付けて実験してみました。

遮光カーテン、実際に取り付けたらこんな感じ

「遮光1級」とはいっても、では実際にどのくらい遮光してくれるのか?1年の中でも日差しが強く、暑さもピークとなる8月の日中、一般住宅の窓(幅165㎝、丈184㎝)に北欧スタイルオーダーカーテンの遮光カーテンを取り付けて、遮光の度合いを調べてみました。

実際にはレースとセットで取り付ける北欧スタイルオーダーカーテンですが、今回はそれぞれの生地の遮光度合いをわかりやすくご紹介するため、あえてレースカーテンは付けませんでした。レースとセットですと、もう少し遮光度合いは強くなります。

同じ「遮光1級」での違い

Re:HOMEの遮光カーテンには、遮光1級のもので以下の4種類と完全遮光の1種類があります。北欧スタイルオーダーカーテンについてはこちら

  • SOPO(ソポ)
  • LUONTO(ルオント)
  • SHADING DESIGHN(シェーディングデザイン)
  • デニムライク
  • THERMO COATING(サーモコーティング)▶︎完全遮光

SHADING DESIGHNシリーズ

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SHADING DESIGHINの【SUUNTA_5】

SHADING DESIGHNは北欧フィンランドデザインで遮光や断熱・防音の機能性とデザイン性がセットになっていることが特長です。光はほとんど入ってきません。

カーテンレールとカーテン生地の隙間や壁紙を照らす光の反射光が、わずかに部屋を明るくさせています。

SOPOシリーズ

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SOPOシリーズは、シンプルでどんなお部屋にもなじみやすいカラーを取り入れたカーテンのスタンダード。他のシリーズと比べるとやや厚手の生地となっているためか、遮光はバッチリです。

この中でも特に、遮光度合いが強くなる黒色【リッチブラック】を採用。黒色のためか、部屋に入ってくる反射光も吸収され、部屋全体が暗くなることが写真からもよくわかると思います。

LUONTO(ルオント)シリーズ

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綿ライクな上質なファブリックが特長のLUONTO(ルオント)シリーズ。こちらも厚手でしっかりとした生地だからか、白っぽいカラー【シャンパン】でも、光を通しません。わずかに生地と窓との隙間に入る光が反射して床を照らしています。

デニムライク

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心地よいデニム風の風合いを楽しめるカーテンを1遮遮光生地でも取り揃えました。

ナチュラルなお部屋からメンズライクなお部屋にもぴったりです。

THERMO COATING(サーモコーティング)シリーズ

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サーモコーティングシリーズは、生地の裏面にアクリル樹脂を5層コーティングした「1級遮光を超える」完全遮光が特長です。取り付けてみると、本当に生地に光が透過することなく、強い太陽光がほとんど入ってきません。

ただ、こちらは【SNOW】という白いカラーを取り付けているので、この白い生地に太陽光が反射され、床にその光が照らされています。しかし、実際にレースとセットで付ければ、反射光はもう少し弱まります。

遮光2級カーテンはどんな感じ?

当店では、先に挙げた4種類の遮光1級カーテンのほかにも遮光2級カーテンも取り扱っています。

遮光2級カーテンでは、遮光1級よりも光を通すものの、やはり部屋全体として光が十分に遮られて暗いのがわかると思います。

遮光カーテン以外の生地と比べてみると…

遮光カーテン以外の生地は

の3種類です。

DESIGHN COTTON(デザインコットン)シリーズ

採光カーテンの代表がこちらデザインコットンシリーズです。100%コットンの自然素材のふんわりと優しい生地で、光が透過しているのがこれまでの遮光カーテンと比べてよく感じられます。

なお採光タイプではありますが、UVカット率95%なので、光を取り入れつつ紫外線をカットしてくれます。

 

遮光カーテンとそうでないカーテンの違い

遮光カーテンとそうでないカーテンとは、これまで見てきたように、生地に光を通すか通さないかという大きな違いがあります。遮光機能を持たないコットン生地では光を透過しますが、遮光1級生地は光を透過しません。

デザインコットンシリーズの生地越しに太陽の光がよく見えます。

遮光1級のルオント【シャンパン】では同じ太陽光もこのように見えにくくなっています。

遮光1級のシェーディングデザインの生地からも強い光を持つ日差しが見えません。

このように強い日差しが入っても、遮光1級の生地は光を透過させないのです。

遮光カーテンはとっても快適

だから、遮光カーテンがあると、とっても快適です。夏の暑さをさらに増す日差しをカットしてくれて、部屋が暑くなり過ぎません。実際に遮光カーテンを掛けていれば、冷房の効き具合は、ない場合よりもとてもよくなります。また冬の寒い時季にも遮光カーテンの生地一枚で部屋の暖気を逃がさないよう守ってもくれます。

遮光カーテンは、夜勤生活の方が日中睡眠をするときに日差しを遮るツールとして役立つだけでなく、猛暑の夏や冬の寒さを乗り切るためにも活躍してくれます。また日差しからお部屋の家具やものも守ってくれるのです。

「遮光」とはいえ光が入る?それは光漏れ

このように強い日差しを透過させない遮光1級生地ですが、カーテンを閉めて窓を覆っていれば全く光が入ってこないということはありません。それは光漏れが起きるからです。

カーテンレールと生地との隙間、窓枠と生地との間など光漏れはさまざまです。

なぜ光漏れが起きる?

遮光カーテンの遮光率は、厳密に検査され基準を満たしたものとして表示していますが、実際に入ってくる光は、一方向ではないからです。遮光1級の生地は、光が直接当たった場所に対して99%の高い遮光率で光を遮りますが、非常に強い太陽光はさまざまな隙間から入ってきて、反射し、部屋を照らしていきます。

光漏れを防ぐには?

光漏れは、上下左右のそれぞれの方向から起きています。光漏れ対策として、それぞれの方向から防いでいくことが重要になってきます。光漏れの原因と対策について、詳しくはこちらで解説しています。

簡単にできる光漏れ対策

カーテンレールカバーを付ける

簡単にできる光漏れ対策として、カーテンレールカバーを付けるという方法があります。実際にカーテンレールカバーを付けてみると、上方向からの光漏れを防ぐことができます。

木製のカーテンレールカバーを付けると、無機質なカーテンレールに木の温かみが感じられ、お部屋の雰囲気も変わります。

こちらのカーテンレールカバーは限定品となっておりますので、こちらに直接お問い合わせくださいませ。

LINEからのお問い合わせはこちらになります。

遮光機能を上手に使いつつ健康的な生活を

夜勤生活などで日中の時間に睡眠をとりたい人にとって、遮光カーテンで光をシャットアウトして、安眠を妨げないということも必要でしょう。しかし、本来人の身体に備わっている、朝日で目が覚めて、夜暗くなる眠くなるというリズムを大事に、健康的な生活を第一にされてください。

夜は通常通り寝るという方も、遮光カーテンをすべて閉め切るのではなく、ちょっと開けておいて、朝日が入ってくるようにすると、朝の目覚めにもいいでしょう。

遮光カーテンの選び方

では実際に遮光カーテンを選ぶなら、何をポイントにしたらいいのでしょうか?遮光カーテンの選び方のポイントを解説します。

遮光を重視するなら遮光1級の暗色をソポから

遮光カーテンの遮光度合いを強く求めるなら、同じ遮光1級でも暗めのカラーで厚手の生地の方が、遮光の効果はさらに高くなります。SOPOシリーズなら、暗色も多く取り扱っています。

ただし、色が暗めで厚手になるほど、機能性は高くなるものの、部屋が重たい印象になってしまうのが難点です。部屋のインテリアとも合わせた配色で、納得のできるセレクトをしていただけたらと思います。カーテンの色の選び方については、こちらで詳しくご紹介しています。

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遮光とインテリア性の両方を求めるならSHADING DESIGHN

フィンランドデザインのかわいらしさと遮光の機能性がほどよく生かされたこちらのSHADING DESIGHNシリーズ。ほどよく遮光もできて、部屋のインテリアとしてもうれしいデザインです。

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完全遮光で機能性重視

完全遮光シリーズなら、遮光はバッチリです。UVカット率100%なので、お部屋の中を紫外線から守りたいという人にもおすすめです。こちらは、生地に光を通さない特殊フィルム加工をしており、かるくシワになりにくいのが特徴です。

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遮光も断熱も!シンプルなファブリックデザインのルオント

綿ライクな最高級ファブリックと上質なデザインのインテリアを楽しめるルオントシリーズ。こちらは、遮光1級というだけでなく断熱率62%と機能性も備えています。

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生地サンプルのサービスも選ぶ参考に

遮光カーテンを選ぶ際は生地のサンプルサービスもご活用ください。生地のサンプルについてはこちら

また今回は、遮光カーテンの遮光度合いをわかりやすくご紹介するため、レースカーテンをしていませんでしたが、実際にはレースとセットでの販売となっております。北欧スタイルオーダーカーテンのページはこちら

遮光カーテンの遮光以外の機能 断熱性

遮光カーテンは光を遮るという効果だけでなく、光が持つ熱を遮ってくれる遮熱や断熱もまた機能性の一つとして挙げられます。暑くなり過ぎず、寒くなり過ぎない断熱機能で、冷暖房が効きやすく節電対策にもなります。

強い日差しが続く夏季の日中、実際に遮光カーテンをしておくと、室内が暑くなりにくいということがあります。強い日差しから室内を守っておくと、熱帯夜にも備えられます。

また、冬季も遮光カーテンをしておくことで保温効果が期待でき、冷気をシャットアウトできます。

まとめ

遮光カーテン 等級だけでなく生地の種類や色によっても異なる

遮光カーテンは等級に応じて遮光率が変わります。1級遮光カーテンは、遮光率99.99%以上。また、同じ1級遮光カーテンでも、生地の種類や色によっても遮光の度合いは微妙に異なってきます。

遮光とはいえど、光漏れは起きる

遮光1級を誇る生地であっても、さまざまな隙間から光漏れが起きます。遮光生地で直接当たる光は遮っても、光漏れで起きる反射光によって、部屋が照らされ、暗くしていたはずの部屋が明るくなるということがあります。

光漏れの対策をすることで、部屋全体の遮光率を上げることができます。

遮光カーテンの選び方は機能性とインテリア性の両方を

遮光カーテンを使いたいという方にとって、遮光機能を重視する方も多いと思いますが、カーテンはお部屋の日常生活を彩るものでもあるので、インテリア性も考えたうえで納得のいく生地選びをされていただきたいと思います。

遮光カーテンで快適な生活を

遮光カーテンは、強い日差しを遮断してくれるほか、断熱機能によりお部屋の中を暑すぎず、寒くなりすぎないという保温効果も期待でき、節電対策にもなります。明るい陽射しが入ってこないということは逆に夜間の室内のライトも屋外に見えにくくなり、プライバシーも守ってくれます。

ぜひ、遮光カーテンで遮光・断熱・プライバシーの保護により、快適な生活を送ってください。

北欧スタイルオーダーカーテンはこちら

rehome
この記事を書いた人: rehome
ReHOMEサイト店長の天谷です。当店はカーテンやウッドブラインドなどの窓回り専門店からスタートしま 詳細はこちら

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